石川県議会 1997-03-21
平成 9年 2月第 2回定例会−03月21日-08号
平成 9年 2月第 2回定例会−03月21日-08号平成 9年 2月第 2回定例会
三月二十一日(金曜日)
午後一時七分開議
出席議員(四十四名)
一 番 下 沢 佳 充
二 番 藤 井 義 弘
三 番 杉 本 栄 蔵
四 番 木 本 利 夫
五 番 紐 野 義 昭
六 番 山 田 憲 昭
七 番 山 田 省 悟
八 番 北 村 繁 盛
九 番 石 坂 修 一
十 番 北 野 進
十二 番 小 倉 宏 眷
十三 番 米 田 義 三
十四 番 石 田 忠 夫
十五 番 吉 田 歳 嗣
十六 番 向 出 勉
十七 番 石 林 爾 郎
十八 番 菊 知 龍 雄
十九 番 和 田 内 幸 三
二十 番 吉 崎 吉 規
二十一番 稲 本 孝 志
二十二番 八 十 出 泰 成
二十四番 善 田 晋 作
二十五番 上 田 幸 雄
二十六番 稲 村 建 男
二十七番 長 憲 二
二十八番 角 光 雄
二十九番 長 井 賢 誓
三十 番 岡 部 雅 夫
三十一番 櫻 井 廣 明
三十二番 宇 野 邦 夫
三十三番 宮 下 登 詩 子
三十四番 庄 源 一
三十五番 川 上 賢 二
三十六番 北 村 茂 男
三十七番 大 幸 甚
三十八番 福 村 章
三十九番 中 川 石 雄
四十 番 宮 下 正 一
四十一番 米 沢 外 秋
四十二番 河 口 健 吾
四十三番 宮 地 義 雄
四十四番 米 沢 利 久
四十五番 金 原 博
四十六番 池 田 健
──────────────
△開議
○議長(池田健君) これより本日の会議を開きます。
─────・──・─────
△
議会議案審議
○議長(池田健君) 日程に入り、角光雄君外四十二名提出の
議会議案第二
号公務員倫理規程の
早期制定を求める意見書、
同じく第三
号国庫補助金制度の改善を求める意見書、
同じく第四号日韓・
日中新漁業協定の
早期締結に関する意見書、
同じく第五
号地方事務官制度の廃止に関する意見書、
同じく第六号平成九年度予算での
国民負担の軽減を求める意見書、
川上賢二君提出の
議会議案第七号九兆円負担増に反対する意見書を一括して議題といたします。
──────────────
△説明、質疑、
委員会付託(省略)
○議長(池田健君) お諮りいたします。以上の各案については、説明、質疑、
委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(池田健君) 御異議なしと認めます。よって、以上のとおり決しました。
──────────────
△討論
○議長(池田健君) これより以上の各案に対する討論に入ります。
川上賢二君。
〔
川上賢二君登壇〕
◆(
川上賢二君)
日本共産党は、ただいま上程されました意見書六件のうち第二号、三号、四号、七号の四件に賛成であります。第五号と六号について採決に当たって棄権するものであります。以下、その理由を述べて討論といたします。
まず、
消費税増税など
国民負担増についてであります。
消費税増税中止、九兆円の負担増やめよの世論は、
予算審議が参議院に移ってからもなお一層大きな勢いで広がっています。
増税中止を求める
請願署名の数は、既に千二百十九万人を突破しました。
医療保険改悪反対の署名も八百万人を突破したということであります。五%の
税率引き上げ、
特別減税の廃止、
医療保険改悪など合計九兆円の
国民負担増を盛り込んだ予算案がこのまま成立すれば、家計にどんな重圧になるか。年収七百六十六万円の
平均的サラリーマン世帯では年間十八万円の負担増になると言われています。しかし、九兆円の負担増に道理も根拠もないことは、国会の論戦を通じて明白になっています。国民が負担増に反対していることはマスコミの
世論調査にもはっきり出ています。十九日の各新聞は最近の
世論調査の結果を発表していますが、
橋本内閣の支持率は急速に低下し、支持率よりも不支持率がうんと大きくなっています。
政府や国会が今
国民世論にこたえてやるべきことははっきりしています。それは、
日本共産党が一貫して主張しているように、衆議院の
税制問題特別委員会で
消費税増税の可否を含めた
徹底審議をやることです。あわせて、衆議院本会議に提出していますが、
増税中止の
国会決議案を
記名投票に付して昨年の総選挙での各党、各議員の公約に対する誠実さを問う場を国会としてもつくるべきであります。これには新進、太陽両党も賛成の意思を表明しています。総選挙で自民党の
衆議院議員の半数を超える百二十人以上が増税に反対、凍結、延期などと四月一日からの
引き上げを容認しない主張をしていました。同様の公約を掲げている議員は、社民党や民主党にもいます。
増税中止の
国会決議案は各議員が公約を守れば可決が可能であります。以上の点から
日本共産党は、
石川県議会が県民の声にこたえて
議会議案第七号九兆円負担増に反対する意見書を採択するよう強く主張するものであります。
なお、
議会議案第六号は
国民負担の軽減を主張していますが、
消費税増税の中止を求めるものになっていません。これでは県民の要求にこたえるものでなく、採決に当たっては棄権するものであります。
次に、第二
号公務員倫理規程の
早期制定を求める意見書であります。
日本共産党は、本意見書に賛成でありますが、あわせて次の点を強調しておきたいと思います。
厚生省汚職などを根絶し、国民に奉仕する民主的な行政を実現するかなめは政官財の癒着を断ち切るところにあります。そのためには、企業・
団体献金の禁止、
天下り禁止、
情報公開などの制度化が必要であります。
日本共産党はそのための法案を国会に提案しているところであります。また、行政を国民の立場で監視し、そのゆがみをただし、国民の意見、要望を行政に積極的に反映させる
民主的行政改革を遂行するため、
行政監視院法あるいは
各種審議会を財界が行政に介入する機関から国民の声を反映する機関に改革することを目指す
審議会通則法の
法案大綱を発表したこともあわせて述べておきたいと思います。
次に、第三
号国庫補助金制度の改善を求める意見書であります。
日本共産党は、
国庫補助金については、一、
機関委任事務の原則的な廃止、
事務権限の民主的再配分による
整理縮小、二、
現行補助金については大項目に統合し、自治体の自由な選択を可能にする
総合補助金制度に改めることが必要であると考えます。
議会議案第三号は、現在政府によって進められている
各種補助金の
一般財源化の名による
補助金カットを是認するものでないかという懸念を持つものでありますが、全体としてはその趣旨に賛成するものであります。
最後に、第五
号地方事務官制度の廃止に関する意見書でありますが、
地方事務官制度を廃止した後の職員の労働者としての
身分保障、賃金などに関しては
労働組合を含めさまざまな意見があり、現在各方面で検討されているところであります。よって、本議案の採決に当たっては棄権するものであります。
以上をもって討論を終わります。
○議長(池田健君) 討論を終結いたします。
──────────────
△
議会議案採決
○議長(池田健君) これより採決いたします。
まず、
議会議案第七号を採決いたします。本案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○議長(池田健君)
起立少数。よって、本案は、否決されました。
〔
川上賢二君退場〕
──────────────
○議長(池田健君) 次に、
議会議案第五号及び第六号を採決いたします。両案を可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(池田健君) 御異議なしと認めます。よって、両案は、可決されました。
〔
川上賢二君入場〕
──────────────
○議長(池田健君) 次に、
議会議案六件のうち、ただいまお諮りした議案を除く残余の議案三件を一括して採決いたします。以上の各案を可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(池田健君) 御異議なしと認めます。よって、以上の各案は、可決されました。
─────・──・─────
△採決
○議長(池田健君) 次に、
知事提出議案第四号ないし第六十五号及び請願五件を一括して議題といたします。
──────────────
△
委員長報告
○議長(池田健君) 以上の各件の委員会における審査の経過及び結果について委員長の報告を求めます。
総務企画委員会委員長吉田歳嗣君。
〔
総務企画委員会委員長(
吉田歳嗣君)登壇、拍手〕
◎
総務企画委員会委員長(
吉田歳嗣君) 本定例会において
総務企画委員会に付託されました議案等の審査の経過及び結果について御報告いたします。
最初に、付託されました議案十四件については、原案どおり可決すべきものと決し、また請願二件については不採択すべきものと決しましたことを御報告いたします。
以下、論議されました主な事項について御報告いたします。
総務部関係では、まず新県庁舎については建設費六百億円を超えない規模になるとのことであるが、現在の行財政を取り巻く環境から見て質的に華美とならないよう強く求めたいと、その姿勢についてただしたのであります。これに対して、現在建設費及び
メンテナンス費用それぞれの面においていろいろな角度から検討を加えており、しっかりとした成果物を提出したいとの答弁がなされたのであります。なお、新県庁舎のあり方に関してさまざまな意見が出されていることから、
基本設計については今後とも十分な議論を尽くし、
関係委員会の了承を得た上で
実施設計に取りかかるよう
総務部長に申し入れ、
総務部長もこれを了としたことを申し添えておきます。
次に、県税の補正についてその
補正理由を、また関連して景気の先行き不透明な中、七・九%と高い伸び率を示している平成九年度当初予算の県税収入見込みについてただしたのであります。これに対して、今回
法人関係税で五十一億円、
自動車取得税で四億円の
増額補正を行ったが、
法人関係税については景気の
回復傾向を反映したものであり、
特殊要因として
日本銀行から三年ぶりに申告があったことなどが挙げられること。
自動車取得税については、
消費税アップに伴う
駆け込み需要などによるものであるとの答弁があり、平成九年度当初予算を平成八年度三月補正後の予算と比較すると、
法人関係税は一・六%のマイナス、県税全体では一・九%のプラスであり、ほぼ横ばいの状況であるとの見方が示されたのであります。
企画開発部、
県民文化局関係では、まず
小松空港の
物流拠点化について、
地域経済の発展との関連で本年四月から設置が予定されている
空港ビジネス推進室で取り組む具体的な施策について聞いたのでありますが、
小松商工会議所を中心に地元では空港を活用した
ビジネス展開について熱心な
取り組みがなされており、県としても
空港ビジネスを正面からとらえることとしたもので、
空港ビジネス推進室の事業としては
地元商工会議所の
取り組みに対する助成、
通関量増加対策、
小松空港のPR等を検討しているとの答弁がなされたのであります。
次に、国の
留学生受け入れ十万人計画が達成困難な状況にあり、その原因は宿舎、
奨学制度などの
生活条件面での不備や欧米に比べて貧弱な
教育研究環境にあるとの指摘がなされていることから、本県の新
長期構想に掲げられている留学生三倍増計画の実現に向けての今後の
取り組みをただしたのであります。これに対しては、本年完成する
留学生会館の活用や
私費留学生に対する助成の継続、
内外学生センターによる
生活相談等により留学生を支援し、さらには県内の大学と連携を図りながら
研究助成制度の創設も考えていきたい。また、施設の向上についてはかねて国に要望しており、留学生を含む学生の快適な
教育環境の整備に意を用いていきたいとの答弁がなされたのであります。
このほか、新県庁舎の適正規模や
基本設計費の繰り越し問題、
県民文化棟の建設時期、
志賀原子力発電所二号機に対する
知事意見の取り扱い、
能登空港の用地買収に対する地元の
合意状況、
国際化推進計画など、各般にわたり慎重に審査を行った次第であります。
以上、簡単でありますが、
総務企画委員会の報告を終わります。(拍手)
○議長(池田健君)
厚生環境委員会委員長八十出泰成君。
〔
厚生環境委員会委員長(八十出泰成君)登壇、拍手〕
◎
厚生環境委員会委員長(八十出泰成君)
厚生環境委員会に付託されました議案の
審査経過及び結果について御報告申し上げます。
まず、本委員会に付託されました議案十三件は、
全会一致をもっていずれも原案どおり可決すべきものと決しましたことを最初に御報告申し上げます。
以下、論議されましたもののうち、まず
厚生部関係について御報告いたします。
特別養護老人ホームの整備にかかわる助成は、
補助金額がそれぞれの施設で異なっており、算定式がわかりにくい。公正、公平を旨とし、各施設に同じような対応をすべきではないかとただしたのであります。これに対し、県としては
施設整備の促進を図る観点から客観的なルールに基づいて助成を行っているが、ルールがわかりにくいとの指摘を踏まえ、
算定基準をわかりやすいものに見直す。また、
介護保険制度の導入を控え、
指導監査体制を強化した上、新設の
民間法人についても新たに元金補給の対象に加えるとの答弁がなされたのであります。
次に、人に優しい
バリアフリー社会づくりのため、今年
リハビリテーションセンターを拠点に
テレビ会議システムを活用する
新規事業が計画されていることに関連して、この事業の概要と今後の
取り組みについてただしたのであります。これに対し、
地理的条件から
リハビリセンターには来にくい加賀や能登の高齢者や障害者の自立支援を図るため、電話回線を利用して双方向で画像、音声をやり取りできるシステムを構築し、その方の機能に合わせた福祉機器や住宅改善について
センターの職員が直接アドバイスできるようにするものであるとの答弁がなされたのであります。
なお、本県の一人
当たり老人医療費が長野県と比較して高額である原因を引き続き究明していくよう求めたのに対し、他県との比較や国との連携等により今後とも解明に努めていきたい旨の答弁がなされたことを申し添えておきます。
次に、
環境安全部関係についてでありますが、まず今月十一日に発生した茨城県東海村の
動力炉・核燃料開発事業団東海事業所における再
処理施設の火災・
爆発事故について、県民の
不安解消策を初め
志賀原子力発電所との
状況比較、三十七人の被曝というこれまでになかった事故についての所見、国の
原子力政策を最先端で担う動燃のこのような事故の教訓を
北陸電力は生かしていく体制にあるのか等について相次いで質問がなされたのであります。これに対し、県民の不安が生じないように今後とも安全を確保するよう
電気事業者を指導し、国に対しても事故の原因究明を要請していきたい。
志賀原子力発電所にも低
レベル放射性廃棄物の
固化施設はあるが、
セメントガラスにより常温で固化しているなど、動燃の施設とは全く異なったものである。また、所見ということであるが、
志賀原発の
固化施設は動燃とは全く違うと聞き、少し安堵したのは事実だが、ただ動燃は
通報体制に問題があったとのことから、すぐ
志賀原発に対し
通報体制に十分気をつけるよう指示したところである。なお、三月十二日に
北陸電力に対し、
安全確保と通報・
連絡体制の点検を指示し、
北陸電力からは十三日に
固化施設の
巡視点検を行い、異常がないことを確認するとともに、
点検記録を再点検し、問題がないことを確認したとの報告を受けている。事故の教訓の問題は、動燃でもその積み重ねがあり、その都度
再発防止策もとられているが、最先端であるべき立場の動燃でさえとの考えから、なおさらすぐ
北陸電力に大丈夫か確認している状況である。まず、動燃の事故等を教訓にしていきたいとの答弁がそれぞれなされたのであります。
次に、
ロシアタンカー油流出事故に関する
環境影響調査は、
環境庁等と県でどのように分担していくのかただしたところ、重複しないようポイントを分け、例えば
調査地点は環境庁は沖合十五地点、県は沿岸部三十地点というふうに十分調整し、むだなく広範囲でやりたいとの答弁がなされたのであります。
以上のほか、
金沢大学附属病院の院内感染の県への
報告義務と県の関与の仕方、献血の課題、遺伝子組みかえ作物の安全性、
防災ヘリコプターの
医療関係への対応、
志賀原発の
使用済み燃料の再
処理対策関係、同原発二号機の
知事意見の内容、
石川レッドデータブックの策定時期と中身、いしかわの音機構の内容等、
厚生環境安全問題全般にわたり慎重に審査を行った次第であります。
以上をもって
厚生環境委員会の報告といたします。(拍手)
○議長(池田健君)
産業委員会委員長長井賢誓君。
〔
産業委員会委員長(
長井賢誓君)登壇、拍手〕
◎
産業委員会委員長(
長井賢誓君)
産業委員会における審査の結果及び経過について御報告いたします。
最初に、付託されました議案十七件については、
全会一致をもっていずれも原案どおり可決すべきものと決し、また請願第三十号については、
全会一致で採択すべきものとし、請願第二十九号については不採択すべきものと決したことをまず御報告いたします。
以下、審査の過程で論議されました主なものについて御報告いたします。
初めに、
商工労働部関係であります。
まず、
観光行政について、石川県への観光客が減少している中で、さらに
重油流出災害による
風評被害で
観光関連業界が深刻な状況となっていることから、平成九年度の対応策についてただしたところ、重油の問題についてのキャンセルはなくなったと思っているが、
予約状況は前年に比べよくない状態が続いており、
風評被害の払拭という意味で三月下旬にも全国にPR、広報活動を行っていきたい。また、四月からは
緊急対策として、ほっと
石川春紀行に一千五百万円を計上し、キャンペーンを強力に進めていきたいとの答弁がなされたのであります。
次に、石川県
信用保証協会の
運営状況について、本県は
中小企業が多いこともあり、以前は
保証承諾額が多かったが、最近は北陸三県の中でも
保証承諾額の減少が目立つと聞くが実態はどうなっているのかとただしたのであります。これに対して、
保証承諾額は平成五年をピークに
減少傾向にある。理由として、平成五、六年度の景気が悪い時期に
緊急融資等を多くした結果、連動して
保証承諾額もふえたという状況であったが、その後
業況回復のおくれもあり、また
資金需要が
小口資金にシフトしてきたということなどの原因が考えられる。今後とも
中小企業の経営安定のために協会や
金融機関との連携を強化し、対応していきたいとの答弁がなされたのであります。これに対しては、
信用保証協会の運営も大切であるが、信用力の弱い企業を支援するのが協会の使命でもあり、その使命を十分果たせるようぜひ前向きに対処するようにとの要望がなされたのであります。
次に、
農林水産部関係についてであります。
農林関係予算について、他県のある中山間地の町ではCATVを導入し、各戸にファクシミリを設置したと聞くが、むしろ食料や環境問題を含めて二十一世紀の農業、林業、水産業を守るために一番必要なことに使うべきではないかと思っている。本県においても
縦割り行政の弊害から多角的に見た場合、必ずしも県民の要望がうまく生かされていないものもあるように感じているがどうかとただしたのであります。これに対して、
経済対策での
景気浮揚策や
UR対策、阪神・
淡路大震災後の
緊急防災対策事業などで大幅な予算の伸びがあったが、本県では圃場整備、農道、
集落排水等の整備がおくれていることから、これらの事業を中心に整備の促進を図ってきたところであるが、また
縦割り行政の弊害をなくするため、副知事を本部長とした中
山間地域対策推進本部を設置するなどして
関係部局との連携を密にしており、今後他部局の意見を聞きながら中
山間地域の振興発展に尽力したいとの答弁がなされたのであります。これらに対しては漫然と予算を執行するのではなく、県全体を考慮し、重点的、効果的な事業を推進するよう要望がなされたのであります。
次に、
有機栽培や
減農薬栽培などの農産物に対する
認証制度について具体的にはどのように行うのかとただしたのであります。これに対して、野菜、果樹については国の
ガイドラインが制定されているが、コメについては
ガイドラインがないことからその基準や
認証機関、
栽培方法の確認等について現在鋭意検討を進めており、今年中に何らかの結論を出したいとの答弁がなされたのであります。
以上のほか、
商工関係では
観光立県としての
抜本的対策、県、
金沢観光情報センターの概要、
農林関係では船だまりの整備、遺伝子組みかえの農産物、
白山スーパー林道の料金など、各般にわたり慎重に審査を行った次第であります。
以上、簡単でありますが、
産業委員会の報告といたします。
どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(池田健君)
土木企業委員会委員長木本利夫君。
〔
土木企業委員会委員長(
木本利夫君)登壇、拍手〕
◎
土木企業委員会委員長(
木本利夫君) 本定例会において
土木企業委員会に付託されました議案の
審査経過並びに結果について御報告いたします。
本委員会に付託されました議案二十二件につきましては、
全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決しましたことをまず最初に御報告いたします。
以下、審査の過程で論議された主なものについて簡単に御報告いたします。
初めに、人に優しい
バリアフリー社会づくりの推進についてであります。
知事は、今議会にハード、
ソフト両面にわたる施策を盛り込んだ
バリアフリー社会の推進に関する条例の制定を提案され、
議会説明で「全庁横断の
バリアフリー社会推進本部を設置するなど、組織面での強化を図った上であらゆる分野での障壁の除去を従来の枠を超えて強力に推し進めていく」と述べられています。
そこで土木部関係では、県有建築物のバリアフリー化のほか、病院、店舗等の公益的施設や住宅の整備基準の策定、公表など、あらゆる面で関与することから、具体的にバリアフリーをどのように推進していくつもりなのかをただしたのであります。これに対し、土木部では幅の広い歩道の整備や歩道の段差解消、河川の階段スロープの設置を含めた親水空間の整備、公益的施設や住宅の整備基準のマニュアル策定のほか、市町村にはバリアフリー整備基準等の周知を図り、建築士などを対象にしたバリアフリー講習会の開催等を通じて、民間についてもできる限り機会を設けて意識改革に努めたい。また、県営住宅では新年度はすべてシルバーハウジング対応仕様とし、既存県営住宅についてもバリアフリー・リフォーム事業者の育成も兼ね、手すり設置等のバリアフリー改善を実施するとの答弁があったのであります。
次に、港湾振興につきましては、金沢港でのコンテナ貨物の増加に対応した受入体制の整備などをただしたのでありますが、金沢港における貨物取扱量は今後新規コンテナ航路の開設及び既設航路の増設等によって急激な伸びと多品目化が見込まれることから、荷さばき効率のアップを目指して新たな上屋の建設など施設の拡充を検討していくほか、社団法人金沢港振興協会が荷さばき、保管、流通、加工等の中核施設として提言している日本海物流
センターの具体化については、取扱貨物量の増大を図ることが前提となり、今後関係機関と連携し取り組んでいきたい旨の答弁がなされたのであります。
次に、過日、県の地域新エネルギービジョン案が示され、エネルギー別に県内での導入目標が設定されましたが、企業局として今後新エネルギーの開発実現にどのようにかかわっていくのか。特に風力発電には慎重に対応してほしいがどうかとの質問がありました。これに対して、現在国と共同で取り組んでいる風力発電の開発研究については今後とも風況調査等を実施しながら、企業としての採算性のほか、景観や環境にも十分配慮し、慎重に検討を進めていきたい旨の考えが示されたところであります。
このほか、バリアフリー化に際しての公園等の具体的整備内容や都市ルネッサンス整備事業にかかる行政間の連携強化方策、都市計画道路等の計画変更にかかる諸問題、下水道処理に伴う汚泥の再利用方針など、各般にわたり慎重に審査を行った次第であります。
最後になりましたが昨年四月、これまで建設省出身者が務めてきた土木部長職に戦後初めての地元生え抜きの部長を起用する人事がありました。
土木企業委員会といたしましてこの一年間を振り返り、入庁以来、土木畑を歩み、県内を隅々まで承知している地元組部長の知識と経験が本県土木行政によく発揮されたことから、これを高く評価するとともに、このような人事は地元組への励みにもなり、今後とも継続されることを期待いたしたいと思います。
あわせて、本年は知事が新
長期構想元年と位置づける大切なスタートの年であることから、特に県土の多重な交通基盤の整備を図る県土ダブルラダー構想の推進に向けて高規格幹線道路や地域高規格道路などの整備をより一層推し進められることを強く要望し、
土木企業委員会の報告といたします。(拍手)
○議長(池田健君) 文教公安委員会委員長小倉宏眷君。
〔文教公安委員会委員長(小倉宏眷君)登壇、拍手〕
◎文教公安委員会委員長(小倉宏眷君) 文教公安委員会に付託されました議案の審議経過及び結果を簡潔に報告いたします。
付託されました議案八件のうち、議案第二十三号中関係分及び第四十八号につきましては賛成多数をもって、残余の議案六件につきましては
全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決し、また請願一件につきましては不採択とすべきものと決しましたことをまず報告いたします。
以下、論議された主なものを申し述べます。
最初に、教育委員会関係であります。
高等学校再編整備検討委員会の最終答申に関し、特に第三学区において特色ある学校づくりには地域の特色を把握し、これに合わせたものとすることが必要ではないかと尋ねたところ、高校は地域の活力を維持していく上で重要な施設であり、生徒にとっては将来を見据えて学ぶ場所であるから、生徒が行きたい学校をいかにつくるか模索したい。また、地域が高校に関心を抱き、いかに地域の学校をつくり上げるか期待したいとの答弁がなされました。さらに、学校給食モデル推進事業に関し、多様な給食の形態を研究するとのことだが、食べ残しを出さないためにどのような工夫をするのか。選択方式による給食ではコストも高くつくと思われるが、研究成果はどう活用するのか。偏食をさせないための対策をどう考えているかについて尋ねたところ、食べ残しについては男女差、体格の違い等に対応した給食の方法を考え、食べ残しのないように工夫したい。コスト面の研究成果については学校給食関係者に周知したい。偏食問題についてはチームティーチング方式等による食教育を通して多品種の食材を摂取するよう指導していきたいとの答弁がなされたのであります。
このほか、海外教育視察交流事業により海外に派遣された教員の報告書の活用のあり方や人権教育総合推進事業の内容についても論議されました。
次に、警察本部関係でありますが、昨年の交通事故死亡者の約半数が高齢者で占められているが、高齢者の死亡事故抑止には市町村の
取り組みが効果的であることにかんがみ、市町村の
取り組み状況、事例及び今後の高齢者の死亡事故抑止のための市町村と警察の連携についての考え方を尋ねたところ、県内外の市町村では高齢者に対する福祉行政あるいは生涯学習の一環としてこの問題をとらえ、高齢者福祉施設での交通安全ビデオの放映や市町村社会福祉協議会とタイアップした高齢運転者の安全運転研修所での研修の実施、夜光反射材の普及などに努めるとともに、横断歩道や交差点での自発光びょうの設置、交差点改良などの
施設整備も進め、高齢者の死亡事故抑止に効果を上げている。今後、県内の各市町村においてこのような施策が実施されるならば、警察の施策と相まって高齢者の死亡事故抑止にはより効果的であり、市町村と強力な連携を図ってまいりたいとの答弁がなされました。
次に、犯罪を未然に防止していく上で警察と学校との連携の状況について尋ねたところ、各警察署単位で学校と連絡協議会を持ち、情報交換を行っている。また、新年度には薬物乱用防止教室を学校と連携していきたいとの答弁がなされました。
なお、交通事故の抑止には警察の施策と連携した市町村の交通安全対策の
取り組みに負うところが大きいことから、本委員会は議長に対し、知事に申し入れることについて配慮願いたいとの要望を行いました。
以上、簡単でありますが、文教公安委員会の報告といたします。(拍手)
○議長(池田健君)
委員長報告を終わります。
──────────────
△質疑
○議長(池田健君) 別に御発言もありませんので、質疑なしと認めます。
──────────────
△討論
○議長(池田健君) これより以上の各件に対する討論に入ります。
川上賢二君。
〔
川上賢二君登壇〕
◆(
川上賢二君)
日本共産党は、議案六十二件のうち、第四号、六号、十一号、十三号、十四号、十六号、十七号、十九号、二十号、二十一号、二十三号、三十号、三十一号、三十三号、三十五号、三十七号、四十二号、四十四号、四十五号、四十八号、四十九号及び五十八号の二十二件に反対であります。その他の案件には賛成です。請願については、五件とも採択すべきものと主張するものであります。以下、その理由を述べて討論といたします。
一九九七年度一般会計は、使用料、手数料などに消費税の増税を転嫁していますが、意見書についての討論の中で述べたとおり、
日本共産党はこれを認めることはできません。関連の条例改正案、特別会計予算とともに反対であることをまず申し上げておきたいと思います。
今度の議会では、県財政の問題に議論が集中しました。ゼネコン奉仕の大型公共事業が暮らしの予算を削り、財政を悪化させてきた最大の原因であることは今や常識になっており、その見直しが切実に求められています。ところが一九九七年度県予算は、このような声には耳を傾けず、多くの大型プロジェクトを推進しようとしています。県民には犠牲を押しつけ、県財政を破綻に追い込むようなこのような予算を絶対に認めるわけにはいきません。例えば県庁舎の移転、改築であります。
日本共産党は金沢のまちづくりという点からも、また県民に大きな負担をもたらすという点からも県庁舎の駅西への移転、改築には反対し、現在地での必要最小限度の手直しを行うべきであると主張してきました。県庁舎の移転は、当初の建設費五百億円が六百億円にはね上がりました。土地代で二百億円です。それだけでなく、周辺の整備に多額の費用を要し、また移転後の跡地対策にさらに多額の金を必要とすることは必至であります。財政逼迫の中で県庁舎の移転、改築と関連の事業が県財政を破綻に追い込み、県民にとって大変な重荷になってくるであろうことは目に見えています。県民は財政難だといっていながら豪華な県庁舎を本当につくる必要があるのかと疑問を持っています。他の議員からも今議会の中で、完成時期あるいは設計などについて見直しの主張が強く出されるようになりました。庁舎建設について見直しをする府県も出ています。例えば
大阪府では二〇〇六年完成予定であった二千五百億円の新庁舎計画は財政破綻の中で宙に浮いたままです。北海道では総事業費三百億円の議会新庁舎建設計画が凍結の方向で検討されることになりました。県民の声に耳を傾け、傷が深くならないうちに県庁舎の移転、改築計画の再検討を行うべきであります。
もう一つ、今議会のさなかに動燃の核燃料再処理工場で火災・爆発・放射能漏れ事故という日本の原発史上、最悪、最大規模の事故が起こりました。政府は今こそ破綻が明白になったプルトニウムの循環計画を白紙に戻し、原子力開発政策を根本的に見直すべきであります。そのような中で、知事が
志賀原発二号機建設計画に同意する意見書を出すということは窮地に陥っている政府の
原子力政策に助け舟を出す役割を果たしているのではありませんか。原発建設推進の九七年度予算とともに、このようなものを認めることはできません。
九七年度一般会計にはこのほかにも、これまでも反対してきた辰巳ダム、九谷ダム、サイエンスパーク、大企業誘致のための破格の補助金あるいは金沢市中心部の再開発事業などの予算が含まれており、反対するものであります。このほか、保健所の統廃合に関する条例の改正、教員の定数を減らす条例に反対であります。
次に請願です。
請願第二十九号労働基準法の「女子保護規定」の撤廃を中止し、実効ある男女雇用機会均等法を求める意見書の採択を求める請願は、女性労働者の保護規定の撤廃を中止し、雇用における男女平等、労働者全体の労働条件の改善、充実を図り、実効ある男女雇用機会均等法の制定を求めているものであります。一般質問の中でも申し上げましたが、女性は働きながら家事、育児、介護のほとんどを担わされている現状のもとで、女子保護規定を撤廃し、深夜に及ぶ過酷な長時間労働を強いることは母性の健康破壊と少子化を一層進めることになります。女性団体から出されているこの請願をぜひとも採択するよう強く主張するものであります。
以上をもって討論を終わります。
○議長(池田健君) 向出勉君。
〔向出勉君登壇、拍手〕
◆(向出勉君) 自由民主党
石川県議会議員協議会を代表いたしまして、今議会に提案されました議案第四号平成九年度石川県一般会計予算を初めとするすべての議案に賛意を表するものでありますが、以下数点にわたり意見を述べ、あわせて今後の県政執行に要望を付して討論を行います。
今回提案されました平成九年度当初予算案は、前年度当初比三%増の積極型予算であります。ロシア船籍タンカー「ナホトカ」の
重油流出災害で大きな被害を受けたことを踏まえ、防災対策はもとより
バリアフリー社会の構築、リサイクル型社会の実現等、改めて県民の安全、安心の確保を目指すものであります。また、個性と交流、安心のふるさとづくりを挙げた新
長期構想実現の初年度にふさわしい内容となっていることや、二百七十一件に及ぶ
新規事業を見ても、一期目の総仕上げという知事の熱意が感じられるのであります。我が党の要望に対しましても随所に気配りがなされていることをあわせて評価をするものであります。
しかしながら一方では、財政が多額の県債に依存していることなど、大きな問題点も浮かび上がってきております。以下、今後の県政の
取り組み及び事業の執行について我が党の意見と要望を述べるものであります。
まず第一点目は、健全財政の確立であります。県財政につきましては、一般会計予算の歳入における県債の構成比が過去最高の一五・二%と高い比率を示し、また県債残高も平成八年度の一般会計補正予算に計上されたものを含めると、将来地方交付税で措置される分があるとはいえ、六千六百四十八億円余に上がるなど大変厳しい状況にあり、公債費負担比率も平成六年度に既に警戒ラインを超えております。このほか、減債基金百億円余りと財政調整基金三十億円をそれぞれ取り崩すなど、極めて苦しいやりくりも行われておるのであります。借金依存の積極型予算と言われるゆえんであります。
景気の先行きは依然不透明であり、知事が新年度から一歩踏み出すと言われる大型プロジェクトもここ四、五年内にその多くを完成する計画となっておりますが、それにはまず借金漬け体質を変えていく必要があります。行財政の改革は時代の要請であります。事務事業の効率化や経費節減に不断の努力を積み重ね、スクラップ・アンド・ビルドを徹底し、真の行財政改革を図るとともに、財政の中長期的な見通しを持ち、優先度を見きわめつつ、将来を見据えた計画的な事業の推進を図るよう求めておきます。
第二点目は、新庁舎の建設についてであります。
基本設計の概要では、中心となる行政棟は二十一階建ての高層ビルとなり、延べ床面積は基本構想より六千平方メートルふえ、十万六千平方メートル、建設費はこれまた面積増と特殊附帯工事増により百億円を超える約六百億円となっております。今定例会を通じ、建設計画の見直しや延長についての質問が相次ぎ、規模や建設費等に対する幅広い議論が展開されたことは御承知のとおりであります。このような中、この三月補正予算案で
基本設計費の繰り越しがなされたことは、決して安易な見送りではなく適切な判断だったと思われます。この
基本設計については今後とも十分議論を尽くし、また
関係委員会の了承を得た上で
実施設計に取りかかるよう強く求めておきます。この際、徹底的に練り直していただき、華美なものは絶対に避け、質素を旨とし、建設規模やその費用についても圧縮することを念頭に置いて、議会並びに県民が納得をする県庁舎としていただきたいのであります。
また、県庁の跡地につきましても、新庁舎建設と並行して都心地区整備構想検討委員会においてしっかりとした構想をまとめ上げていただくことを要望するものであります。
第三点目は、
地域経済の活性化対策であります。本県経済は全体として緩やかな回復基調にあるとはいえ、
中小企業は依然として厳しい環境下にあり、また観光関連産業も
重油流出災害で大きな影響を受けたほか、停滞感を払拭できないのが現状であります。今後、さらに
中小企業の経営安定と
新規事業の創設等に努め、産業構造の高度化、地場産業の構造改革を進めるほか、
観光立県の推進により、より積極的に取り組まれるよう求めるものであります。
特に、石川県
信用保証協会の運営についてでありますが、
保証承諾額は平成七年で福井県が約九百八十七億円、富山県が約九百六十億円であるのに対し、本県は七百九十億円。福井県とは二百億円もの差があり、全国順位も四十四位と落ち込んでいるのであります。例えば十年前の昭和六十一年の
保証承諾額は約七百十二億円であり、富山県の四百八十、福井県の三百九十億円に比べると、その活発な運営は全国的に見てもトップクラスでありました。また、保証債務平均残高を見ましても、同じく十年前では千七百億円を超えており、これは富山、福井両県を合わせた額に近いものでありました。現在は福井県とは少し差はありますが、富山県とほぼ同額という状態で、本県は特に中小零細企業が大変多いわけでありますが、長引く不況の中で本当に困っているこれらの企業を救い、活性化させていくためにも即刻手を打つべきであり、ぜひ前向きに対処されるよう強く望むものであります。
次に、
バリアフリー社会の構築であります。
知事は、今年度をバリアフリー元年と位置づけ、
バリアフリー社会の推進に関する条例の制定を初め、全庁的に組織の強化を図った上で、あらゆる分野での障壁を取り除くとしております。ハード、
ソフト両面で多彩な施策の展開が図られるようでありますが、県庁における
バリアフリー社会推進本部において、難しいと言われる横割り編成の中でしっかりと検討され、ぜひ人に優しい
バリアフリー社会づくりを進めていただきたいのであります。
いずれにいたしましても、財政を取り巻く環境が非常に厳しい中で県政を推進していくに当たっては今後とも県民の意見を十分聞く姿勢を貫き、また執行部と議会が互いに立場を尊重し合い、十分議論を尽くすなど、県民本位ということに最大の配慮がなされることを強く要望し、討論といたします。(拍手)
○議長(池田健君) 宇野邦夫君。
〔宇野邦夫君登壇、拍手〕
◆(宇野邦夫君) 新進党石川議員協議会といたしまして、本議会に知事から提案されました議案第四号平成九年度石川県一般会計予算を初めとするすべての議案に賛成の意を表明するものであります。以下、協議会を代表して、賛成の立場から若干の意見を申し上げ、討論を行うものであります。
平成九年度の幕あけは、島根県沖の日本海で遭難、沈没したロシアタンカー「ナホトカ号」から流出した約六千キロリットルを超えると言われる大量の重油の漂着とともに始まったと言っても過言ではありません。一月八日に加賀市に漂着が確認されて以来、今回の重油災害が本県に与えた被害は漁業関係者を初め、県や関係市町の直接的な油防除対策経費に加え、漂着した沿岸漁場はもとより、予防的に網を引き揚げた定置網漁業などの水産業界や自粛ムード等による予約客の落ち込みなど、観光産業にも大きな経済的損害を及ぼしたところであります。
しかしながら、現在では漂着した油も関係市町や地域住民、県内外からのボランティア、自衛隊、警察の活躍により粗取りも完了し、かつての豊かな海や海岸に戻りつつあります。これまで日夜御尽力をいただいた関係者に対し、心から感謝と敬意を表するものであります。
本県では、知事の強いリーダーシップのもと、昨年四月から県民の安全、安心の確保を県政の基本方針とし、特に組織面では環境安全部を新設し、消防防災課に宿日直制度を導入するなど、危機管理意識の醸成と体制の整備に努めてきた結果、今回の防災対策においても立ち上がりが比較的スムーズであったこと。また、初期の回収資材の調達等が円滑に行われ、被害の拡大防止に大いに効果があったことなど、他に類を見ない見事な対策がとられたといってよろしいかと思います。改めて知事の県民の生活と暮らしを守る県政の基本方針に敬意を表するとともに、今後ともこうした県民の立場に立った視点を大切に県政のかじ取りをお願いするものであります。
さて、今回提案されました一般会計予算につきましては、昨年秋に策定された新
長期構想の実現に向け、幾つかの大型プロジェクトについてはその熟度に応じてこれまでの構想段階から実施段階に向けて第一歩を生み出そうとしたものであり、公共事業や単独事業などの投資的経費については事業を着実に進める観点から可能な限り積極的な計上に努めた知事の意気込みを感じるものであります。このような知事の思いは、結果的に投資的経費については地方財政計画を上回る六・二%の伸びとなったものでありますが、県税の増収と県債に大きく依存してその財源を確保したことから、今日地方財政全体として大きな財源不足が問題となっている状況に照らし合わせ、本県の財務体質や将来の財政状況についてこれを危惧する論議が大いになされたところであります。しかしながら、知事は昨年秋に県勢発展のための新
長期構想を策定され、県民に夢と希望のビジョンを示されたのでありますから、今このときこそ二十一世紀に向けてどのようなステップを踏み、どのような県政を進めるのか、その具体的な施策を実現するための予算を編成する義務が課せられているのであります。今、知事あなたに求められ、期待されることは、将来の財政状況を勘案する余り、施策の展開に萎縮することなく勇気を持って行財政改革を進めることはもちろんでありますが、いわゆる有利な起債の活用、基金の活用等による財政運営上の工夫や商工業、農林業等の
地域経済の活性化につながる施策を展開し、これによる税源の涵養も図るなど、地方自治体として可能な限りの施策を大胆に進め、ビジョンの実現に邁進することであります。こうした観点から私たち新進党石川議員協議会といたしましては、ここに重ねて提案された諸議案に賛意を表明するものであります。
最後になりましたが、論語からの一節を披露し、討論といたします。
「用を節して人を愛す」。政に携わる者は人民の税金をもとに仕事をしているのであるから、費用の節約に心がけ、人々の働きによって納められた税金をむだに使わないようにする。そして、そこから生じる財政の余裕を人々の福利の増進に役立てることが大事であるとの意味だそうであります。政治、行政に携わる者として心すべき言葉であろうと思います。
用を節して人を愛す。知事を初めとする執行部に先人の意義深い言葉を贈り、私の討論といたします。(拍手)
○議長(池田健君) 稲本孝志君。
〔稲本孝志君登壇、拍手〕
◆(稲本孝志君) 県政改新連合を代表し、知事提案のすべての議案に賛成の立場ですが、何点かについて指摘し、討論を行いたいと思います。なお、今回は会派全員が一致して理解し、対応したこともあわせて申し上げておきます。
平成九年度の一般会計予算は、新
長期構想実現元年として位置づけられ、二十一世紀を展望し、その積極的姿勢、意欲が熱く伝わってくるのであります。その具体的なものが
バリアフリー社会推進条例であります。新しい時代に向け、心豊かな地域社会づくりのための条件整備であり、同じ目の高さで実効あるものになるよう、しかも石川らしい福祉社会づくりを期待するものであります。しかし、国、地方を問わず行財政改革が言われ、その抜本的解決策が求められているところであります。そして、景気回復の足取りは依然として鈍い状況の中、県債の増加も心配される一面もあり、県政の活力を維持しつつも財政の硬直化を招かないように、その管理運営にも細心の注意を払っていただきたいと思います。そして、特に財政の硬直化を理由に県民生活にしわ寄せがないように強く申し上げておきたいと思います。
次に、年明け早々起きたロシアタンカー重油流出事故であります。ボランティアの皆さんを初め、多くの方々がよみがえれ日本海という心を一つにして取り組まれたことは大きな感動を与えたところでありますが、今後、補償問題、
風評被害対策、環境対策に加え、危機管理体制確立に向け、一層の対応が求められているところであります。
それから、新県庁舎建設問題であります。県民に理解され、コンセンサスをとりながら質素で華美にならず、しかも十分な機能が発揮できるように、
基本設計の段階でまだまだ議論を深め、拙速を避けていく必要があることを改めて申し上げておきます。
また、原発問題であります。原発関連推進予算については賛成できかねますが、知事のこれまでの原発に対する住民合意尊重の姿勢や昨今の新エネルギー推進施策の
取り組み、そして
志賀原発二号機建設の審議過程について厳しい注文をつける姿勢に評価と今後に期待をしたいと思います。
最後になりましたが、どんなにすばらしい政策を明示しても、それが有効に発揮されなければ意味がございません。知事の思いが職員と心を一つにして、また各部署と十分な連携で県民の期待にこたえ、目的に向かって事業が執行されますように訴えて、私の討論を終わります。(拍手)
○議長(池田健君) これをもって討論を終結いたします。
──────────────
△
知事提出議案採決
○議長(池田健君) これより採決いたします。
まず、
知事提出議案第二十三号、三十一号、三十三号、三十五号、三十七号及び四十四号を一括して採決いたします。以上の各案を
委員長報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○議長(池田健君) 起立多数。よって、以上の各案は、
委員長報告のとおり可決されました。
──────────────
○議長(池田健君) 次に、
知事提出議案第四号、六号、十一号、十三号、十四号、十六号、十七号、十九号ないし二十一号、三十号、四十二号、四十五号、四十八号、四十九号及び五十八号を一括して採決いたします。以上の各案を
委員長報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○議長(池田健君) 起立多数。よって、以上の各案は、
委員長報告のとおり可決されました。
〔石田忠夫君退場〕
──────────────
○議長(池田健君) 次に、
知事提出議案第三十八号を採決いたします。本案を
委員長報告のとおり可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(池田健君) 御異議なしと認めます。よって、本案は、
委員長報告のとおり可決されました。
〔石田忠夫君入場〕
──────────────
○議長(池田健君) 次に、
知事提出議案六十二件のうち、ただいまお諮りした議案を除く残余の議案三十九件を一括して採決いたします。以上の各案を
委員長報告のとおり可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(池田健君) 御異議なしと認めます。よって、以上の各案は、
委員長報告のとおり可決されました。
─────・──・─────
△請願採決
○議長(池田健君) 次に、請願第三十一号の一及び三十一号の二を一括して採決いたします。両請願に対する委員長の報告は不採択であります。両請願を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○議長(池田健君)
起立少数。よって、両請願は、不採択と決しました。
〔宮下登詩子君退場〕
──────────────
○議長(池田健君) 次に、請願第二十八号を採決いたします。本請願に対する委員長の報告は不採択であります。本請願を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○議長(池田健君)
起立少数。よって、本請願は、不採択と決しました。
〔宮下登詩子君入場〕
──────────────
○議長(池田健君) 次に、請願第二十九号を採決いたします。本請願に対する委員長の報告は不採択であります。本請願を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○議長(池田健君)
起立少数。よって、本請願は、不採択と決しました。
──────────────
○議長(池田健君) 次に、請願第三十号を採決いたします。本請願は
委員長報告のとおり採択することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(池田健君) 御異議なしと認めます。よって、本請願は、
委員長報告のとおり採択することに決しました。
──────────────
△文化振興特別委員会
委員長報告
○議長(池田健君) 次に、文化振興特別委員会委員長から付託事項の審議状況について報告したいとの申し出がありましたので、本件を議題といたします。
お諮りいたします。本件は、委員長申し出のとおり許可することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(池田健君) 御異議なしと認めます。よって、以上のとおり決しました。文化振興特別委員会委員長向出勉君。
〔文化振興特別委員会委員長(向出勉君)登壇、拍手〕
◎文化振興特別委員会委員長(向出勉君) 文化振興特別委員会におきまして、昨年四月以降五回の委員会を開催し、鋭意審議、調査を行ってまいりましたので、その概要につきまして御報告を申し上げます。
御承知のとおり、文化はあらゆる分野にまたがるため非常に間口が広く、定義づけも抽象的で難しいことから、本委員会の審議もまさに議論百出という様相を呈したことを初めに申し上げておきます。
具体的には、県と市町村の役割分担、文化の人材・担い手の育成、産業の文化とのかかわり、地域の風習や文化、学校教育の中の文化、文化諸団体への援助、自然史博物館、埋蔵文化財の保護等々、各委員からそれぞれの文化論をまじえ多彩な論議が展開されたのであります。
執行部からは、文化振興ビジョンは条例にもとるものではないが、県と市町村の連携は大切であり、分担していくことが必要であるが、線引きは難しい面もある。あるいは、本県の産業は文化とのかかわり合いが大きいことから産業と文化の融合は大事なことである。学校教育の場で小さいころから本県の文化に触れることもまた大事なことである。地域の風習や慣習等の文化は地域の活性化につながる。平成九年秋の芸術祭はできるだけ県内広く会場を設け、特色ある文化を発表してもらいたいなど、それに対し答弁がなされたのであります。
コンサートホール、邦楽会館の基本構想案にテーマを絞った審議もありました。金沢市の協力は得られるのか、建設費は幾らになるのか、運営管理はどこが行うのか、ランニングコストや人材確保はどうか、駐車場確保対策はどうなのか、質問が相次いでなされたのであります。これに対し、金沢市に対しては二千二百二十二平方メートルの市有地について協力を申し入れており、今後も全面的な協力を依頼をしたいと。建設費は、床面積二万五千平方メートルで二百億円程度としているが、今後内容が詰まってきた時点で議会や県民の合意が得られるものにしていきたい。運営について、文化の発信基地としていろいろなソフト事業も企画したいことから、第三セクターも運営主体の一つと考えられる。ランニングコスト等はハードの構想がかたまる段階で示していきたい。地下駐車場は百三十台程度の乗用車が駐車できるが、大型バス等の問題もあり、金沢駅付近の駐車場の活用を考えていきたいなどの答弁がそれぞれなされたのであります。
コンサートホールを含むこれらの質疑内容や意見は、文化振興ビジョンを審議する文化振興会議が作成されたビジョンのフレームにしっかりとフィードバックされてきたと確信をするものであります。
その文化振興ビジョンにつきましては、伝統文化の継承、発展、新たな文化の創造、発信、文化的生産システムの構築を三本の柱とした案が去る二月二十一日、本委員会に示されました。しかしながら、方向性を示すだけのものならこれでよいが、具体的な事業への
取り組みに踏み込んだものもあり、施行計画か指針か混乱をする。施策の方向と主要事業が併記されているのでわかりづらい。県と市町村の役割分担も不明確ではないか。あるいは、県がひとりで走ることは避けるべきだなど、数多くの意見が出された結果、文章の見直し、検討を委員会として要望したのであります。
これを受けて一昨日開催されました本委員会に、本文に施設の方向のみを明示することとし、最後に施策例として県が実施する具体的事業を例示されたほか、数カ所にわたって修正をしたビジョンの見直し案が提示されたのであります。これに対し、各委員の指摘に沿った形で見直しがなされていたこともあり、大筋で了承する方向でビジョンの審議を終えたのであります。
今後は、近く発表される石川県文化振興ビジョンに基づき、行政と県民が一体となって本県の質の高い伝統文化にさらに磨きをかけ、新たな文化の創造に一層力を注ぐとともに、国際化や地域文化も視野に入れ、世界に開かれた文化の国づくりに邁進するよう強く要望し、文化振興特別委員会の報告といたします。(拍手)
○議長(池田健君)
委員長報告を終わります。
─────・──・─────
△特別委員会の設置等
○議長(池田健君) 次に、本日、角光雄君外七名から提出されましたお手元に配付してある特別委員会の設置等に関する動議を議題といたします。
お諮りいたします。本動議を可決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(池田健君) 御異議なしと認めます。よって、本動議は可決されました。
──────────────
△常任委員会委員、議会運営委員会委員及び特別委員会委員の選任
○議長(池田健君) 次に、常任委員会委員、議会運営委員会委員及び特別委員会委員の選任を議題といたします。
お諮りいたします。以上の各委員会委員については、お手元に配付してある名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(池田健君) 御異議なしと認めます。よって、以上のとおり決しました。
〔議長退場、副議長着席〕
─────・──・─────
△議長の常任及び特別委員会委員辞任許可
○副議長(善田晋作君) 次に、議長池田健君から
厚生環境委員会委員及び新幹線・空港対策特別委員会委員を辞任したい旨願い出がありましたので、本件を議題といたします。
お諮りいたします。これらの辞任を許可することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
○副議長(善田晋作君) 御異議なしと認めます。よって、以上のとおり決しました。
─────・──・─────
△休憩
○副議長(善田晋作君) 各委員会正副委員長互選のため暫時休憩いたします。
午後二時二十三分休憩
─────・──・─────
午後二時五十分再開
出席議員(四十四名)
一 番 下 沢 佳 充
二 番 藤 井 義 弘
三 番 杉 本 栄 蔵
四 番 木 本 利 夫
五 番 紐 野 義 昭
六 番 山 田 憲 昭
七 番 山 田 省 悟
八 番 北 村 繁 盛
九 番 石 坂 修 一
十 番 北 野 進
十二 番 小 倉 宏 眷
十三 番 米 田 義 三
十四 番 石 田 忠 夫
十五 番 吉 田 歳 嗣
十六 番 向 出 勉
十七 番 石 林 爾 郎
十八 番 菊 知 龍 雄
十九 番 和 田 内 幸 三
二十 番 吉 崎 吉 規
二十一番 稲 本 孝 志
二十二番 八 十 出 泰 成
二十四番 善 田 晋 作
二十五番 上 田 幸 雄
二十六番 稲 村 建 男
二十七番 長 憲 二
二十八番 角 光 雄
二十九番 長 井 賢 誓
三十 番 岡 部 雅 夫
三十一番 櫻 井 廣 明
三十二番 宇 野 邦 夫
三十三番 宮 下 登 詩 子
三十四番 庄 源 一
三十五番 川 上 賢 二
三十六番 北 村 茂 男
三十七番 大 幸 甚
三十八番 福 村 章
三十九番 中 川 石 雄
四十 番 宮 下 正 一
四十一番 米 沢 外 秋
四十二番 河 口 健 吾
四十三番 宮 地 義 雄
四十四番 米 沢 利 久
四十五番 金 原 博
四十六番 池 田 健
──────────────
△再開
○議長(池田健君) 会議を再開いたします。
─────・──・─────
△各委員会正副委員長互選結果報告
○議長(池田健君) この際、御報告申し上げます。
各委員会において正副委員長を互選した結果、
総務企画委員会委員長に米田義三君、同副委員長に下沢佳充君、
厚生環境委員会委員長に
長井賢誓君、同副委員長に石林爾郎君、
産業委員会委員長に稲本孝志君、同副委員長に山田省悟君、
土木企業委員会委員長に吉崎吉規君、同副委員長に菊知龍雄君、
文教公安委員会委員長に紐野義昭君、同副委員長に杉本栄蔵君、
議会運営委員会委員長に角光雄君、同副委員長に岡部雅夫君、
新県庁舎・都心地区整備特別委員会委員長に向出勉君、同副委員長に
木本利夫君、
行財政改革特別委員会委員長に北野進君、同副委員長に山田憲昭君、
災害対策特別委員会委員長に上田幸雄君、同副委員長に小倉宏眷君、
新幹線・空港対策特別委員会委員長に
吉田歳嗣君、同副委員長に藤井義弘君、
バリアフリー対策特別委員会委員長に庄源一君、同副委員長に宮下登詩子さんがそれぞれ選出された旨、通知がありましたので、御報告いたします。
─────・──・─────
△知事追加議案説明
○議長(池田健君) 次に、本日、知事から提出のあった議案第六十六号を議題といたします。
本案に対する説明を求めます。谷本知事。
〔知事(谷本正憲君)登壇〕
◎知事(谷本正憲君) 本日、追加提案いたしました議案につきまして御説明申し上げます。
議案第六十六号は、議員のうちから選任されていました監査委員、吉田歳嗣氏、庄源一氏が本日辞職されましたので、その後任に石田忠夫氏、櫻井廣明氏を選任いたしたく、地方自治法第百九十六条第一項の規定により同意を求めるものであります。
何とぞ御同意を賜りますようお願いいたします。
○議長(池田健君) 説明を終わります。
〔石田忠夫君、櫻井廣明君及び
川上賢二君退場〕
──────────────
△知事追加議案採決
○議長(池田健君) お諮りいたします。本案は、人事に関する案件につき、この際即決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(池田健君) 御異議なしと認めます。よって、本案は、即決することに決しました。
──────────────
○議長(池田健君) これより採決いたします。
本案を同意することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(池田健君) 御異議なしと認めます。よって、本案は、同意することに決しました。
〔石田忠夫君、櫻井廣明君及び
川上賢二君入場〕
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△各常任委員会及び議会運営委員会所管事務調査の閉会中継続審査
○議長(池田健君) 次に、各常任委員会委員長及び議会運営委員会委員長からお手元に配付のとおり、所管事務について閉会中も継続審査したい旨の申し出がありましたので、本件を議題といたします。
お諮りいたします。本件は各委員長からの申し出のとおり決することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
○議長(池田健君) 御異議なしと認めます。よって、以上のとおり決しました。
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△閉議・閉会
○議長(池田健君) 以上をもって今議会の議事全部を終了いたしました。平成九年第二回
石川県議会定例会は本日をもって閉会いたします。
これにて散会いたします。
午後二時五十五分閉会
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